芦別の集会所
 
 
 
 
 
 

敷地は児童遊園、運動公園、住宅地に隣接した小学校跡地である。従来の道営住宅の集会所機能に加え、町内会館、高齢者・障害者福祉や子育て支援、サークル活動、お祭り、葬儀など地域の様々な活動への対応が求められた。
機能や利用実態、周辺環境を考慮し、どこからもアクセスしやすく正面性の弱い建築が良いと考え、四周に庇を持つ正方形の外形とした。庇の出を大きくすることで、夏には内部での活動が庇の下に広がり、冬には雪庇や積雪から開口部を守っている。プランは様々な団体が同時利用することを考え回遊性をもたせた。中心部に管理機能、活動が表出しやすいよう外周部に集会室やホールを配置した。

一年で300回以上と、道営住宅の集会所としては高い利用頻度となった。大きな庇が地域と建築をつなぎ、地域活動の結節点になることを期待している。