山の手のリノベーション

築13年、大手ハウスメーカーによる住宅の性能向上リフォームです。事前の調査により耐震性能は十分に確保されており、シンプルな間取りは今後のライフスタイルにも十分に対応可能なことが確認できました。そこで、基本性能（断熱、気密、防水）の向上に力点を置きながら改修をおこなっています。その際に、デザインにも効率的、効果的に手を加えることで、快適であることはもちろん、ご家族の理想をかなえる改修としたいと考えました。結果として下記の方法を採用しています。
①：充填断熱（GW100）から付加断熱（GW100+FP100）への改修による断熱性能の向上・・・Q値2.37から1.24へ（北方型住宅ECO同等）
②：上記の改修にあわせた適材適所な素材（ガルバリウム、カラマツ材）による外装の変更
③：M型ルーフからシームレスシート防水への改修による防水性能の向上
④：上記の改修にあわせた防暑、外装材の保護にも効果的な軒の出た無落雪屋根への変更
⑤：樹脂サッシュ（ペアガラス）から木製サッシュ（トリプルガラス）への交換による断熱性能の向上
⑥：ランニングコスト、省CO2の低減に配慮したヒートポンプ型のボイラー（エコキュート、エコヌクール）への交換
ご家族が理想とした木に囲まれ、薪ストーブのある暮らしを、性能・デザイン・コストのバランスをクライアントと一緒に考えることで実現出来たと感じています。